そ し て 罪 深 く 愛 し て よ
５６錠１０８０円
またしても肌寒い曇り空の一日
それでも心持ちすっきりしているのは
昨日ちゃんと頭痛薬を飲んで眠ったからだと思う
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2002年04月27日(土)
思い知ったこと
ほんとうに 使えない人は使えない
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2002年04月26日(金)
唐棕櫚
その樹はこれまでに何度も見ていたけれども 花を見たのは初めてだった
その黄色い花は夜の目にも眩しく映り 何かとても見てはいけないものを見たような気にさせた
植物も動物も 花の部分は恐ろしく研ぎ澄まされた感覚でもって存在していると 解る
異様に思えるほどの狂気や欲望を 私はそこに見てしまう
すべての 最も手放したくない幸せを放棄しても そこに惹かれてしまう心は何だろう
桜の木の下には屍体が埋まっている と基次郎は言った
それは信じてもいいことなのだと
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2002年04月23日(火)
花曇りの月曜日
あなたとの生活は毎日が愛に溢れている と思う
そうしてそれは今にはじまったことではなく むしろ初めて出逢ったときから こんな毎日を想像していたのです
ささいなことによろこんで笑って
私はあなたと過ごしていく
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2002年04月22日(月)
懐疑的という言葉の意味を辞書で調べた
あの人があのとき使ったその言葉は本当に正しく使われていたか
私はそれをきちんと受け止めたのだろうか
急激な眠さに追い込まれて 倒れるようにして眠る午後３時
気がつけばもう夜を迎えている
トマト仕立てのスープをつくってみたりして
今日は１日が終わる
キッチンからコンソメのいい匂いがする
ベッドからあなたの寝息が聴こえる
だいじょうぶ、と言い聞かせている
なにが大丈夫なのだか、と懐疑的になってみる
本当に時が解決してくれるのなら何年だって懸けてみせる
けれども
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2002年04月17日(水)
春先の偏頭痛
とくに何をしたというわけでもなく ただ不安定になっている 昨日とは違うところがずきずきする 泣き出したくてたまらない
どうかこの手を離さないで
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2002年04月14日(日)
国外逃亡
旅行の計画を立てていると ひとりで行くよりもあなたと行く方が数十倍楽しめるだろうことが 容易に想像できてしまう
あなたと話ながら見たり食べたりするのが楽しい
それはきっとあなただから楽しめるのであって 他の誰でもないあなただから一緒に行きたいのであって
そうしてだからこそ私は ひとりで行こうと思う
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2002年04月10日(水)
明け方の空はオレンジ
とても重要なことを言われたような夢を見たのだけれども
どうしてもどうやっても思い出せなくて
たいしたことではないのだと思い込もうとしている
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2002年04月08日(月)
ＮＯ．０４１
思いもよらぬプレゼントに泣きそうになった
小包を開けて顔を出したホワイトベアーと 小さな手紙
それはまさしく私が欲しかったものなのだけれど
ほんとうに手に入るなんて思わなくて
ほんとうにびっくりしたのです
ショーケースの中にいるシリアルナンバーすら入ったあなたを
いつも眺めて通り過ぎていました
ようこそ 私の部屋へ
たくさんのありがとうを込めて
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2002年04月05日(金)
営業報告書
午後１０時になると薬の時間を知らせるための音楽が鳴るように設定されている その頃には家に帰っていて その音楽を聴きながら薬を飲むのだけれど
それが鳴り始めた時はまだ 月末処理の集計でパソコンに向かい合っていた
一世代前のパソコンはひどく処理が乱暴で遅い
薬を飲まなきゃいけないな と 思ったけれども帰ってからでいいやと 思い直して打ち込みを続ける
家に着くころには次の日になっちゃうな と思った
先月から新しい薬を飲んでいる
ようやく慣れてきて肌の荒れも治まってきている
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2002年04月04日(木)
ゴールデンアップルデリシャスシャーベット
まるで６月にでもなったかのような蒸し暑さから逃げ出すように 買いに出たアイスクリームは売り切れで 適当に目に入ったラムレーズンのアイスを買ってくる
仕事の合間に買いだしに行ける融通さは仕合せというんだろう なんだかんだ言って この仕事は好きだった
そんなことを思ったりしたラム酒の甘く苦い味
買いそびれた世界一長い名前のアイスクリーム
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2002年04月02日(火)
嘘みたいに清々しい朝
１時間早く起きて仕事に行かなければならないというだけで
ほんとうにそれだけで
他に毎朝していることと何もかわらない
それが こんなにも 惨めに感じるのはなぜだろう
昨日の雷が洗い流してくれた真っさらな空
陽当たりは良好です
あなたは今どうしてる？
あたしは今とても泣きたい
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2002年04月01日(月)
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