そ し て 罪 深 く 愛 し て よ
 
 
 
 

親不知


朝から疼いている歯のいちばん右奥
それは歯ではなくて、半分だけ歯に被さった肉の痛み
いつか吸収されてなくなるのよ、と説明されたのは大昔の話

こうしてときどき疼く痛みを
舌先で舐めながら耐えている
私まだこどもなのかな
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2003年01月27日(月)

 
 
 

人生は上々だ

あんなに幸せだったときより
きっと今の方がリアルだ
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2003年01月24日(金)

 
 
 

音楽はやさしい方がいい

一日中降っている雨が室温を下げているせいで身動きがとれない
過呼吸のような生活
くちびるから息を吐き出すと
そこに小さな風船ができているような気がする
そうして天井には行き場を無くした風船が溜まっている
耳に響く音楽のせいで風船は少しだけ揺れている
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2003年01月23日(木)

 
 
 

どう言ったらいいのかわからないけれど

私に必要なのはきっとひとつだけで

あとは全部
とても大切な、恋のようなもの

この違いがわかる?
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2003年01月22日(水)

 
 
 

ふたりで

真っ昼間からお風呂に入る贅沢
自然光が入るこのアパートの浴槽が好き

おつとめ品の50円で買ってきた柑橘を入れて
甘くじゃれ合うひととき
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2003年01月20日(月)

 
 
 

幸せを探すのはそんなに難しいことじゃないよ

少しだけ咲いたヒヤシンスは部屋中によい香りを散らしていて
きっと初めてこの部屋を訪れる人は驚いてしまうんじゃないだろうかと思う

鯨のポスターとピンク色のヒヤシンス
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2003年01月18日(土)

 
 
 

祈り

その日、そうしてそのあとしばらくも
それがどれほどの哀しみかということを感じられずにいた
震源から300キロも離れた自分の部屋で
確かに揺れを受け止めて目覚めたというのに

時が過ぎるほど心が痛いのは
たぶんそのせい
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2003年01月17日(金)

 
 
 

そうして痛みがひくまで

昨日
資料の紙で親指を浅く切ってしまった所が
赤い線になっていて痛い

そういう痛みを 舐めたり咬んでしまう癖
猫のよう、と言われる
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2003年01月16日(木)

 
 
 

まだうまく乗り切れない

不用意にじっとしてると泣いてた
こんな日は誰にもいて欲しくない気分
と、
誰かがいないと叫びだしそうになる衝動
が、
交互に襲ってきて 辛い

思い出したくもない哀しいことを
なぜわざわざ思い出そうとするんだろう
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2003年01月14日(火)

 
 
 

校庭にくじらぐもが来た日を覚えてる

少しの雲もなくよく晴れ渡った空で、窓際から外を眺めやると、そこから空に出ていけるような気がする。
レポートを書く隣で、あなたは昼寝をしていて、眠りながらふふふっと笑うものだから、思わずつられて笑ってしまう。どんな面白い夢を見ているんだろうね? ペンシルのお尻で耳をくすぐると、眠りながら嫌々をするので、それを楽しみながら、レポートの続きを考える。
いまだ叶わない夢と現実の狭間。
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2003年01月12日(日)

 
 
 

ビタミン

ずっと前にも同じ言葉を言ったような気がした
口の中の、既に慣れ親しんだ痛みを何ヶ月かぶりに感じて、またかと思う
もごもごと口の中で考え事をしながら
足りないのはビタミンじゃないんだ、と諭している
薬箱から出てくるB1のビタミン剤と口内炎用の塗り薬は
あきらめろと言わんばかりに用意がいい
原因はわからない方が怖いというのに
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2003年01月11日(土)

 
 
 

2年目の花

部屋の中にいるヒヤシンスが気づかないうちに大きくなっていて
内側の大切な大切な芽をゆっくりゆっくり伸ばしている
白い根が水の中にゆるりと伸びているのを見ながら
向こう側からわずかに差し込む太陽も見ている
どうしてかわからないけれど
心がひりひりしている
...

2003年01月10日(金)

 
 
 

いやな夢をみた

今日こそはめざまし通りに起きると決めていたのに
ふて寝してしまった

そうして夢の中で失った友人のような存在のことを考えていた
正論を吐くのは簡単だ
感情をぶちまけることも
そうわかってるんだったら
どうやってたしなめればよかったんだろう

私はつくってもらった料理をひっくり返して
ひとりで立ち去りひとりで泣いた
疵ついたのはあの人だろうに
理解してもらえなかった私は自分のために泣くエゴイストだ
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2003年01月08日(水)

 
 
 

狂おしい

わたしはあなたを到底理解できそうにない

他人を完全に理解する事なんて不可能というだろうけれど
あなたが理解して欲しいというその程度には
応えたかったのです

そういう絶望を抱えながら
それでも理解できたらというこの気持ちは何ですか
...

2003年01月07日(火)

 
 
 

気がつけばいつだって何かを探してる

ここぞというときに限って決められないから
小さなアタリを引いても素直に喜べなかった
それは努力が足りないせいかもしれないし
気合いも根性もないからかもしれないけれども
この三つは極力避けて今年も生きるつもり

死にたいなんて考えることはしないかわりに
全ての絆を断ち切った
私が此処にいる意味は私が決める
そんな小さな覚悟で
毎日を楽しくしていけたらと思う
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2003年01月05日(日)

 
 
 

何もしないわけにはいかないとわかってる
正月気分が抜けきらないわけでもない
AがBだったらいいのにと無意味な期待をしている
時間が過ぎていくのをゆっくりとみている
それであなたが秘密に気づいてくれるのを待ってる
...

2003年01月04日(土)

 
 
 

うん、

でもあれは
あの人のことを思って
書いたのではないの
...

2003年01月03日(金)

 
 
 

Nagi

凪ぎ渡る日は
いつもこの場所から
あなたのことを考えている

so far
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2003年01月02日(木)

 
 
 

謹賀新年

はじまりはいつも
あっけない
...

2003年01月01日(水)

 

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