このページの主旨
  要するに、愚痴です。こういうことを言われました、されました、しました、してました、すっっごーくムカついて、でもそれがフツーなんだよね、就職活動ってヘンだね、と自分に言い聞かせながら書いています。如何に自分が会社に合わないかが、なんだか痛感されて哀しいです。
  まだ就職活動していない人は、これが実情なんだなあ、なんて覚悟してください。というかこれよりひどい人もいるはずです。まぁ、あなたが運がよければ、こういうことはないかもしれないし、「おっココなかなか良いね」と思える企業にも出会えるはずであるしね。
  企業の人が万が一にもこのページを読むはずがないという判断で書いていますので、万が一(すごいね10000のうちの1だよ)にも読んでいたら、どのようにでも私を判断してくださって結構です。というか、やっっっぱり、どぅー考えても、自分を偽って就職活動できません、私は。

  字が小さいのと文章だけというのは、多数派になれない自分のサガが出ているとでも思ってください。IEの人は勝手に「大」にするなりしてください。


私の就職活動目的
  就職したくなーい。まだ学生でいたーい。ああなんて大学生って甘えられて時間むさぼれて好きなことばっかできて楽しいんだろうね。勉強も遊びも全部全部楽しい。それに、なんというか私には、別に今年就職できなくても全然大丈夫、という感覚がある。私ひとりが生きていくぐらいバイトでもなんとかなるでしょ、という3年くらい先しか見てないし。(というかこの時代に今年ちゃんと就職できたからって5年後もちゃんとしてるかというとそういう保証はないといっていい)
  それでもまあ、働くのも楽しいかもと思ってそういう予感をちょっとでも感じたトコロにいろいろアクセスしているんですよ。面白そうと思ったらたとえ群馬に住んでいようと、片道3時間もかけて千葉やら茨城やら神奈川やら行っているわけですから。
  でも!この私のやる気をことごとく潰してくれること多々で、私の対応がそんなに悪かったかしら、私そんなに駄目かしらなんていう自虐的な気分になってきますね。私と企業が合わないだけ、そう慰めてくれる友人たちよ、ありがたう。それでも、これはちょっとひどくない?それでもこれがフツーなのね?というなんというかもっと社会(会社)というのはちゃんとしているものかと思ったのだが、ということがあって、いちはやくドロップアウトしてしまいたい気分なのです。
  まあ、以下実例に基づき。
action.1 敬語
  これはいくら自分が使い慣れていないからといっても、やらなきゃだめだと思います。ほんとうに。ちゃんと敬語が使える人は、良い感じがします。私も好きです。
  「御社」「わたくし」「もうします」「おっしゃる」「お伺いいたします」‥‥エトセトラ。
  まあ、使えて当然、というふうになるまで何度も言うことになるので大丈夫でしょうかね、ですが。なんだかもう嫌味としか思えないほど敬語を使うのは、本当にどうかと思うんですよ。最近一番感じたのが「社長様」。なんだ「様」って。たしかに社長は偉いかもしれんが「様」だよ「様」。
  私が人事だったら面接とかで「この場で敬語は使わず、できるだけ方言で話すようにしてください、敬語を使った人はその場で退出してください」とか言ってみたいっっ
action.2 ウリ(履歴書・エントリーシート・面接)
  なんというか、「私ってこんなにすごいのよ、ほらほらほら」という人間が嫌いなんですよ。嫌なのっ。自分の自慢話をべらべらべらべら話される・話すのは嫌なんですよ。すごいことをやっていても言わずにいて、なんかのときにチラッとわかってしまって、あ、この人ってすごい、と思わされるのが、好きなのです、私は。
  ところが、この謙虚さをやっていると何も書けないし何も言えなくなるのです。他の誰でもない私だけのウリというものをつくらなきゃならない。そうしないと会社に自分はどういう人間なのかが伝わりにくいというのです。しかし、はっきり言ってそんなすごいの考えているとキリがない。だってどれも誰でもできるというか、自分以上のものをやれているような気がするんだもん。上を見てたらキリがないっていうけどあれです。それに、自分はこうだ、って言った時点でもうそれは自分と違うような気がするのはなんででしょうかね。
  自己分析というのはアレです、いかに会社人間に自分をさせるかという暗示に近いと思います。自己分析ばかりをやっていると、そういう人間だったのか!というよりも、そういう人間にさせなきゃね、と言っている感じです。もしくは私って、そういう人間だったのかぁ〜、ふ。となります(苦笑)。
  集団面接とかしていると、そのずうずうしさはどこからでてくるんだ?といつも思います。しかもそのウリは会社の基準に合ったものでなければならないなんて。
  だいたいその、にこやかな営業スマイルやめろって。その面接でのハキハキさ加減がいやなのよ。まさに「ハハハ」という声で笑うのも嫌よ。「失礼します」「ありがとうございました」すべての言葉に「失礼しましたッ」「ありがとうございましたッ」って小さなツが入るのもイヤ。こっちの顔がひきつりそうです。でも会社はそういう人間のほうがいいんでしょうね。
action.3 一般的個性人
  たとえば、個性があるというとウリになりそうですが、それはあくまで会社的常識の枠から外れない程度の「個性」なのです。強烈すぎるのはいけません。なぜなら会社はあくまで会社に従順な人間を求めているからでしょう。
  「明るくて素直」というのは、「どんなに上司にひどいこといわれても、どんなに客からなじられけなされても、笑顔でつくし、会社の命令を実直にこなす」ということです。「自己主体性がないとこれからの時代はやっていけない」などといくら言ったところで、会社に尽くせないような人間ではいけないのですよ。
  会社とのつきあいは、お金だけの打算的なものではありません。もっと宗教的なものです。だから私はなるべく私から離れていないトコを探さないと、いつかギャップに苦しんで、結局悩んだ末にバッサリ切るので、会社に合わせることはできないのです。
action.4 地元
  なんでそんなに地元がいいわけ?なんでそれほど地元が有利になるんですか?寮のお金を会社が負担しなくていいからですか?地元という狭い土地感と文化を共有してないとモノは売れないとか思ってるんですか?それとも人間関係がうまくいかないとか?
  私は大体、千葉茨城で活動をしていますが、ほんっと「なんで地元でもない大学でもないココに?」と聞かれます。それもすっごい嫌な感じで(たぶん男の人だとこんなふうには聞かれないはず)。それはまあ単純明快に言うと不純な動機があるからですが、それを言うわけにはいかないので、「御社の事業に興味をもちまして、ぜひお話しを聞きたいと思い〜」という私の真意とはあたらずとも遠からずな理由をこのこっぱずかしいコトバで言うわけですよ。
  わざわざ遠いところからうちの会社を気にとめていただいて、などという良いような解釈はされません。だいたい地元の大学名出すだけで、ああ××大学なんですね、お世話になっております、って、大学とその人は関係ないでしょーが。
  そして、やはり学生の側も、なぜウチの企業を志望されましたか?に「地元の企業ということもあって、よく存じ上げておりました。御社の地域貢献にぜひ私も参加したいと思い〜」というのはれっきとした理由になりえる。それはそれでいいけど、ほんとにそう思ってる?とか言いたくなります。
  生まれて20年も同じ土地にいて、これからも同じ土地にいようとするなんて、世界狭すぎ、とか嫌味いいたくなります。若いうちに一度は親元から離れて親の目の届かないところでひとりでなにもかにもやってみるべき。
action.5 女性差別
  4月から雇用均等法が施行されましたが、法律がそうなったからといってそうそう変わるものではありません。どんなに人事の人がフランクで、にこやかに笑っていて、男女の差なんかないですよーな顔をしていても、ちょっとした言葉遣いに意識してないとか、まさかこれで差別なしだとか思ってる?とかいうの、たくさんあります。
  非常にわかりやすかったのが、扶養手当の欄に、配偶者××円と書いておきながら、住宅手当の所は妻帯者××円となっていたところ。住宅手当、独身者と妻帯者には出るけど、夫帯者には出ないんだ、ふーん、と思いましたよ。仮に百歩譲歩して、妻帯者と書いているけどそれは結婚した人のことをさすんですよ、と説明されたとして、だったらなんで扶養手当のところはちゃんと「配偶者」と書いているわけ?妻帯者っていうのはね、妻がいるひとのことを言うんですよ?ちょっと言葉に気を配ってないんじゃないですか?
  まさか夫帯者には手当が出なくて会社は寿退社を望んでいるんです、なんてことはないですよね?とか聞いてみたかったです。上げ足取りみたいですごい質問するのが嫌で聞かなかったのですが。
action.6 健全なおつきあい
  内定が出たあとで、同棲していることが会社にばれて内定取消になったそうです(友人談)。同棲って、そんなにいけないことですかね? 結婚しているのはさらに不利になるようですねえ? じゃあなんですか、恋愛はしちゃいけないと。そういうところに限って、女とつきあうのは男の甲斐性だとか言って、男の人が同棲してたり結婚しているのは全然問題なかったりするんですよねえ?
  友人のつてで、経営者の方々と就職にあたっての話をする機会があったときには、その方々は「そういうのは全然問題にならない」とか「結婚していた方がいい」とか「女性の方が今の時代は仕事している」だとかいろいろ言ってもらいましたが、まだそういう時代ではないですね。
action.7 プライベート情報
  流れます。住所と電話番号なんか言うまでもなく、こんなことまで書かされるの?ということも書かされます。家族構成もプライベートなことで書かせるところなんかまだあるんですね、とか言いたくなります。そういえば、事故・違反の有無も書かされました。故意に書かないと内定を取り消すことがあるそうですよ。私は既に5点も減点されているので、その違反がそんなに私が悪かったか?と思うことでも、サイテーな運転をしていると判断されること間違いないので、はー、とかため息出てきます。
  それから危ないのが、とくに電話番号。メールのやりとりが増えてきたけれども、電話番号を教えないわけには行きません。電話を取ったときに「はい、××です」と自分から名乗るのも礼儀だそうですね。でも!どう考えても女性は危ないです。やめたほうがいいと思います。できることならどこの誰に渡るかもしれない、資料請求の葉書に電話番号は書きたくない(というか就職活動でなければ絶対に書かないぞ)。私は大学入って、ひどいいたずら電話のせいで一度番号を変えました。自分から名乗るのもやめました。ところが礼儀だというのでこの3月、就職活動を始めてから、再び「はい、××ですが」と言ってきたのです。
  ‥きましたよ、いたずら電話。なぜか私のウチはよくそういうイタズラ関係があるので、こんなにプライベート情報流してたらくるだろうな、なんて思っていたのですが。その電話のときに、言ってしまったのね、自分の名字を。言ってしまってから、はー、まずいよおい、と思ったのもつかのま。「ああ、××さん、ねえ、テレフォンセックスしよ?」
  というわけで、受け取ってすぐに名乗るのはやめました。
action.8 就職対策室
  ごめんなさい、わたしはあの一言であなたの信用をなくしました。いい人なんですよ。有能です。あなたがいないと就職率の何%かはないでしょう。でも。でもですね、
  「そんな小さな会社にするの?ほんとに?自分の価値を落とすわよ」
  大会社だと受けても無駄だとか言っていたくせにソレですか。もともと私は大企業をめざすつもりなんかないんですよ、小さな会社で仕事の全貌を見られるような、今会社が何を考えているのかわかるような企業がいいんですよ。だから、小さいとか田舎だとか、ぜんっっぜん気にも止めていなかったのに、そういう言い方ないんじゃないですか? 私だったら小さな会社なのに求人を出しているというその心意気を買いますけどね。
  就職率を上げることと、大企業に入らせることが目的なんですかね、利用させていただきますけど、ごめんなさい、私はあなたに相談することはないです。
action.9 ゼミ
  まったく、倫理なんて金にならん学問を好きでやっていると、就職のときに困ります。だって経営のケの字もまともに知らないのですから、会社の即戦力になれるわけがないのです。そもそも大学が即戦力になるなんて考えている会社のほうが間違いだと思うのですが、世の中にはちゃんと就職のことを考えてゼミをやっているひとがいて、驚かされるばかりです。
  就職対策本とか読んでいると笑えます。「御社のマーケティングについて調べましたところ〜」っておいおい、そのマーケティングっていつやってるんだよ、とか言いたくなります。
  たとえばうちの学校だと「社会調査という授業で中小企業のこれからはどうなるかというアンケートをとりましたところ〜」とかとなるわけですね?冗談じゃないです。就職するために大学に入ったんじゃありません。少なくとも私は。
  やりたいことやっていいじゃないですか。大学ってそういうところじゃないですか?就職のためにコネのある教授につくみなさんが、私には信じられないです。就職のために卒論書いている人、すごいですね。それが大学に入ってやりたかったことだとちゃんと言えるんだったらいいですよ。でもなんだか私には「就職のため」というのがありありと見受けられて、笑ってしまいたくなるんです。
action.10 会話
  あのね?会話っていうのは、キャッチボールなの、私の話しをちゃんと聞き終わってから、あなたの言葉が返ってくるのよ? 人事の人っていうのは話を最後まで聞かないね。10話すうちの6を聞いた時点で、勝手に解釈して判断してくるね、だから私の話しが終わっていないのに、こうこうなんですね、とか言うのね、いや、それは違う、と言うと人事の方はすごく混乱されるわけ。そんなだからこっちはそちらをこういう点で評価したい、と言っているのに勝手に会社をけなされているとか思われてしまって気持ちがズレてしまうんですよね?
  卒論の話なんかしてください、って言われたら、10分やそこらで終わるわけがないでしょう?あんたらみたいなんが、「社会が悪い」とか楽観的かつ無責任的な結論を出すから何も変わらないんでしょーが。とか言うよ?仮にも「卒論」だよ、しかも一応「倫理」なんかやってんの。数字を扱うような分析的打算的なことではないんですよ。だから、質問したんならちゃんと聞きなさいよ。
action.11 全部いいわけになる
  どれだけどう言ったところで、所詮は大企業に入れるか入れないかというのが人間をはかる目安になってしまうんですね。ここに私がこんだけ書いて、そんで大企業にでも入ってごらんなさい。きっとみんなすごいねーと感嘆の声をあげてくれるでしょう。
  でも結局どこにも決まらなかったりすると、ここに書いたの、ぜんぶが、内定が取れなかったことのイイワケになってしまうんだろうな、とか思います。私が言い訳にするんじゃなくて、「あなた」が言い訳だと判断するんです。
  そんでもって私は所詮は学生で、社会のキビシサなんて知る由もないのです、きっと。40男の気持ちを今からわかってしまうのもどうかと思うけど、経験がものをいうこの事態の中で、こんなことは全部甘えた人間の愚痴にすぎないわけですよ。決して「青年の主張」にもなりえません(なっても困りますが)。いくら私が書いたところで、私の理想の社会が眼前に現れるわけでもないし。
  ‥‥なんだか哀しいですね。あぁ、2年ぐらい海外逃亡でもしてみたいです。
action.12 ちょっとこれは?の質問
/家族構成(死亡者含む)年齢職業/ こんなプライベートなこと書かなくてよいと言われる代表例だが、聞かないところはない!と断言できるくらい聞かれる。
/尊敬する人、支持政党/  高校受験の面接でも「この質問は差別ですので答える義務はありません」と答えていいような質問だが、聞かれた。
/事故違反の有無/  故意に記入しない場合、また著しく違う場合は、内定を取り消すという内容に承諾の判子を押さなくてはなりませんでしたよ。
/お酒は飲めますか?お客さまにお酒は注げますか?/ 飲めません。注げません。
/つきあっている人はいますか?あなたの結婚観を教えてください。/ 正直に答えましたよ。ちなみに落ちました。
/前橋から通うんですか?/  ばか?とか思いました。ちなみに合同会社説明会in幕張でした。前橋から4時間以上かけて通うわけないでしょーが。こういう質問するあたり、県外者はいらないんですね?とか言いたくなりました。
/既往症/ たとえその病気にかかったことがあったとしてもだ。極力書かない。企業が欲しいのは(3日ぐらい徹夜しても、残業何時間しても、あーんなこーんなひでー体力仕事も楽々こなせる)健康な人がほしいのである。カッコ書きは「健康な」という形容動詞に必ず修飾され、暗黙の了解として明記されることはない。

action.13 鈍感
  それは差別だとか、それはセクハラだとかそういうことに結構自分は敏感だったことに、改めて気づく。社会はどんどん平等の、よりよい社会に確かに向かってはいるんだけど、企業はまだぜんっっぜん古い。なんか、ショックっていうより、幻滅させられる。差別とかセクハラとか、こういうのに敏感なことはこれまで良しとされてきたはずだけど、このこれまで良しとされてきたことは、全く意味がない。だから、社会のことも政治のことも人権のことも、全部鈍感であれる人が、就職活動できるんだなーとか思う。
  私だってそんなに敏感な方だと思っていたわけでもなかったし、いろいろ割り切ってきたつもりだったけど、なんだかほんとに「割り切らなきゃやってらんないこと」が多すぎて、嫌になる。こんっなに多いのか、とか思う。私は敏感でありたいし、そういうことに敏感である企業を良しとするけれど、そういうとこないね。鈍感な方が就職活動はやりやすいんだろーなー。
action.14 結論
  就職は、運です。縁です。断言しましょう。相性です。ここでなければワタシは絶対に(マジ絶対に!)嫌だ、っていう所がないんだったら、努力なんかしなくてよい。
  社会人として働くのは大変だとかオトナは言うけど、そういうのは入ってから考える。入る前から嫌な思いをさせられるのは絶対に嫌だ。私は、簿記みたいな計算機を使った計算問題5問出されて、全部間違えましたが、内定がでました。適性検査も2回もさせられましたが、内定が出ました。というわけで、教養の勉強なんかしなかったし、適性検査の偽り練習もしてないです。今でもなんだか嘘だとか言いたくなりますが、まあ、ちょっとそそられたところだったのでオッケとか思っています。
  私は大企業は嫌だったし、でもそのくせ初任給20万以上(手取り15万以上ね)は欲しいとか思ってた。マジで絶対に群馬県からは出たかったし、地元に帰るつもりもさらっさらなかった。ましてやこの理不尽な嫌な思いをしてまで行きたいよーな企業があるわけもないので、この5つがクリアできたのは、なんかとっても幸運なことだな、としみじみ。
  いやしかし、就職活動の展開が大学受験の時とすげー似ていてなんだかなー。まあ、5月末、胃は痛いわ肌は荒れるわ口内炎にはなるわで、もうほんっとやってらんなくって、もう就職活動やーめたって宣言してすぐに内内定が出て、だから、もう就職活動はしないので、とりあえずaction.14で終わりにします。でわ。
 ごみ箱