琵琶湖 & 熱海 (1997.02.22 〜 1997.02.23)

  大阪の帰りに、いろいろと立ち寄りながら、帰りました。東海道を通ったって感じになったね。昔の人ってこの距離を歩いたり走ったりしてたんだから、すごい。大名行列ってお金がかかるのは知ってたけど、これはすごい痛手だな。徳川って、こうやって外様の力を減らしたというけど、よくわかるわ。実感。

  琶湖は、寒かった。雪でした。内陸は寒いと聞いてたけど、まさかこれほどとは。雪だるまなんかもつくってあったんだよ。樹氷も見ちゃった。初めて。ちょっとだけどね。琵琶湖なんかは波立っててね、ほんとに湖?とか思ってしまう。日本最大の湖は海みたいでした。日本海みたい。すっげーさみー、とか思ってたら、いきなり晴れて、なんじゃこの天気は?と思ってたらまた、降り出してきて、の連続。天気雨とか天気雪をたくさん見た。すごいね。
  まあ、そんな中を彦根城の天守閣まで歩きました。彦根城は今年、97年1月1日に大改修が終わり、完成したということで、はっきりいってきれいすぎ。塀の白さがまぶしいよ。雪と同じくらいね。でも、歴史は感じる。昇るのにも、降りるのにも一苦労の階段は、戦国時代を思わせます。(でも、この城は築城300年っていうから、あれ?まあいっか。)天守閣は彦根市と琵琶湖を一望。銀世界が広がります。ここから見える土地を全て支配するこころもちを想像しながら、寒い彦根をあとにしました。
  滋賀では他に長浜城も見たので、城ばっか見てしまった。長浜城は秀吉が初めて立てた城なんだって。昔は今浜という地名だったのを、信長の一字をとって長浜という名になったという歴史のある長浜市でした。

  海に行こうという計画になり、沼津の方から一路熱海へ。そうそう、沼津に着くまえに、ちゃんと富士山見れました!滋賀とはうって変わった上天気で、こんなに綺麗な富士山を、こんなに間近に見たのは初めてでした。富士山は火山だから、飛び抜けて高いんだよね。以前飛行機から見たことがあったんだけど、雲ばっかりのとこ、ちょこんと、富士山のてっぺんだけが雲から顔を出してた。他の山は雲の下で全然見られないのに。すごいね。あと、牧ノ原台地のお茶。もうどっこも茶畑なんだよ。田んぼじゃなくて。地理で勉強したとおりの、地図で表わされるとおりの、一面の茶畑!!せっかくなので、静岡茶を買ってきた。玉露が欲しかったんだけどね、おいしいから。でも、高くてやめました。いいもん、煎茶もおいしいもん。

   

  話をもどして沼津ね、近くに三島市ってのがあるんだけど、ここの鰻がおいしいんだって。富士山の雪解け水を利用して、その名水で鰻が育つらしい。昼飯は鰻だ!と勝手に決めつけて鰻の食べられる店を熱海に行く途中で探して、『姫沙羅(ひめしゃら)』というとこで食べました。1500円で、鰻丼を食べたんだけど。おいしかったよー。ヒット!でした。そこらへんのスーパーのやつとは全然ちがう、食べ応えがありました。おいしいだけじゃなくて、1500円分の量もあったしね。うん、旅行の醍醐味。名刺がカウンターにあったので取ってきちゃった。
  で、熱海へ。途中で熱海梅園があって、すごい渋滞。ここには梅園のすぐそばに「澤田政廣記念館」があるんだけど、私はそこも見たくて、すごい良いタイミングで両方見ることが出来ました。澤田政廣は彫刻家で記念館の中には彫刻やデッサンがたくさんありました。私が気に入ったのは人魚だな。彼の描く人魚は足だけ、というか、足からが魚で、腰は女性のおしりそのもの。魚である足のところも、人間の二本の足がくっついただけのような形で、人と魚の合体というより、人が魚になったみたいだった。あとはね、ウチの家紋が「下がり藤」なんだけど、その家紋がとても古い手鏡の柄になっていて、驚いた。綺麗だったんだよ、着物の紋より。 梅園も綺麗でした。人ごみだったけど。私が見たのは白い梅がほとんどかな。ピンクとか、赤いのもあったけど、それらはほとんどまだ蕾でした。でもよかった。860本もあるそうです。そこで売ってた梅昆布茶がおいしかったよ。

  泉にもちゃんと入りました。熱海温泉。熱海はね、行って初めて知ったんだけど、ホテルみたいな建物はほとんどがマンションなんだね。それでもって、今住んでる人はほとんどいないん。観光地っていうか、避暑地って気がした。すごく入り組んでて、温泉地にはよくある、きつい傾斜の細い坂や細い道があるわあるわ。
  裏通りをうろうろして、目的の温泉へ。目的のお風呂は『日航亭』といいます。入浴料は1000円。ここは露天風呂があって、ほんとはそっちにはいりたかったんだけど、どうもその日は男湯の方になっていたみたい。残念。でも、広くて肌すべすべで、気持ちよかった。元は取らせてもらった、と思ったもん。

  熱海駅前の商店街で温泉まんじゅうも食べたし。熱海満喫です♪ ここの温泉まんじゅうはつぶあんでした。できたてを食べらせてもらって、幸せ。出来たては、そこらへんのおみやげものより、ちょっと特別な気がしていいよね。冷めたやつよかよっぽどおいしいし。

  いいね、温泉は。ごくらくごくらく。

  その後は家へと直行したのだけれど、海はみられたし、出たばかりの月もみられたし、景観も満足でした。知ってる?月の光が海面に反射してる、あの明るさ。私は、地元で一回だけ見たことがあったので、二度目だったんだけど、時が止まってしまうみたいに綺麗だった。でも、ゆっくり昇っていく月を見てると、ゆるやかに時間を感じるんだよ、その矛盾した時間の流れが結構私は好きだったりする。

 

 


 旅行記