前回の長野群馬旅行で使うはずだった恩師２の私物コテージ。
ＧＷには必ず。とお約束して、今回。
３泊も貸切。

　新里村。連れの運転でここらへんだったハズ、という記憶を辿りコテージまでたどり着くと、愛用のパイプをくわえた恩師がテラスから出迎えてくれる。贅沢なテラス。松葉を踏みしめながら荷物を持ち込んで、リビングに早速ケーキを広げる。これまた贅沢なMIYAKE（参照）のケーキ。苺のタルト（写真）。　ディアあやめハッピーバースディ！！　私の大切な人生のお姉さん。５等分するケーキは半端だけれども、その不揃いさも愛おしい。

　夜は買ってきた道具を広げて、女三人でピザを作る。かしましいったらない。私と彩夏とあやめさん。３人立っても狭さを感じない広いキッチン。コンロは３つ、シンクは深く、ひととおりの道具は揃っていて、お皿のサイズも使い勝手が良いものばかり。カウンター形式なのも、リビングと話ながら作ることができて素敵。生地の発酵待ちはホカペの上で、談話しつつ。トマトソースとベーコンチーズルッコラ。ガスコンロで焼くときは片面づつ焼かないといけない。注意。とか経験しつつ。
　地下の貯蔵室に降りるとワインがずらりと並んでいる。おみそをつけておくような小さな貯蔵庫ではないのです。広い。感動。１本白ワインを拝借して、乾杯。久しぶりに夜中まで話して、出会いに浸る。初日はコオロギさんを除けつつ布団を敷いて、就寝。

　連れがコーヒーをミルで挽く音で目覚める。恩師が朝がスバラシイと言っていたけれども、ほんとに朝がスバラシイ！　朝濡れの木々と鮮やかに咲くツツジ。鳥の声。快晴。コオロギさんやカマドウマさんの他は虫もいなくて、ほんといい季節に来た。それから急かされることのない朝食。ピザの残りを使ってつくるパンキッシュ。（ほんとはスペイン風オムレツ、のつもりだった）ポテトサラダも、せっかくだからと買ってきた明太子マヨネーズなどをかけてちょっと贅沢。ここにきてプチ贅沢ばかりしている。
　そういえばコテージの時計は全部狂っていて（帰り際に直したのだけれど）、そのせいか時計なんてほとんど見なかった。時間から解放されるのはほんとうに久しぶりだ。

　２日目はあやめさんを送った後、夜にＪＲをコテージに迎えて酒盛り。私と連れと彩夏とＪＲ。こういうの大学以来だなぁ、と思う。こうやってコテージを借りて、作品を持ち寄って合宿をした。夜中まで話した。そういうのを少しだけ思い出しながら、私たちはまるで毎日会っているかのように話す。
　コテージのお風呂は（もちろんカマドウマさんを排水溝に流して）順番に入った。ここのお風呂は２ＤＫのうちのアパートのお風呂よりずっと広くてうっとりしてしまう。２日目もまた深夜までゆるゆると再会を祝いつつ就寝。

　３日目は、翌朝早くにコテージを発つので、一日おそうじ。ここは無料で貸してもらう代わりに労働代を払うのです。ジーンズも用意して、お掃除体制万全よ！とか思っていたのに、今回は何にもない、なんて言われてしまって、我々はとりあえず普通にお掃除をすることにしたのでした。こういうコテージは使わないとすぐにダメになる、と恩師は言っていたけれど、たしかに。人の棲まない家はすぐに廃れてしまう。
　テラスの松葉を掃いて、拭き、お布団を全部出して干す。窓をすべて開け放し、部屋も全部掃き掃除拭き掃除。キッチンの油を取り、お風呂とトイレを磨き上げる。コオロギさんとカマドウマさんの死体はたくさんでてきてびっくり。次に貸してもらう時は、まず掃除をしてから布団を敷こう！とか決心してみたり。おひさまに当たってふかふかのお布団で眠る幸せ。

　最終日は朝早く食事をしてしっかりお片付け。シンクの水気もしっかり取って、窓の鍵は全部閉める。記念撮影をしつつ後にする。名残惜しい。こんな素敵なコテージを持ってる恩師がうらやましい。また使いたいなぁ。できればＧＷには毎年来たいなぁなんて考えつつ。あ〜ところで最後の最後に階段から足を踏み外して落ちました、私。しかも外。打ち身で内出血ができて大変でした・・・（バカ）

モドル