軍鶏を食べに行く
土曜日の昼頃、思い立って、軍鶏を食べに行くことにした。前々から茨城名産を食べる旅として、あんこうの次は軍鶏だろうと思っていたのだ。奥久慈と言えば軍鶏、らしい。初・軍鶏。
どうやら玉屋旅館の軍鶏弁当が良さそう、ということで玉屋旅館に目星をつける。しかしお弁当時間には間に合わないので、軍鶏鍋を食べるべく電話。
「今日、宿泊したいのですが、空いてますか？」
当日の申し出にも関わらず、空きあり。軍鶏鍋もご用意できますとのこと。さっそく、ドライヴ。
玉屋旅館
玉屋旅館は、駅前のこじんまりした民宿であった。駐車場は常陸大子駅前周辺をぐるんぐるんしていたら見つけた。3台程度？なんとか入る。
受付を済ませるなり、お風呂へどうぞ、と言われるので、荷物を部屋に置いて、早速お風呂へ。お風呂は広いが、熱い。47度。水道水は恐ろしく冷たいので、水を入れてかき混ぜて、ふうふう言いながら入る。寒い体を温める。
せっかくここまで熱い風呂＆冷たい水なので、しもやけ治療をすることにする。今年はめずらしくしもやけになった。しもやけ治療は、これでもかという熱いお湯と、おなじくこれでもかという冷たい水に、交互に入れるというもの。耐えられなくなるまで入れて（といっても十数秒なのだが）、毛細血管を刺激するのである。これは母親に習った治療法で、初期のしもやけには絶大な効果をもたらしてくれるのだが、いかんせん苦行に近いものがあるので、かなり勇気が必要だったりする。
玉屋旅館の浴衣は、びっくりだった。分厚い。旅館の浴衣と言えば、手ぬぐいよりやや厚いかくらいの生地だけれど、それとは全く違う分厚さ。冬用か！？と驚く。羽織は、いわゆる旅館羽織ではなくて、長羽織というか、丈が足まであるからもはや長着。長着との違いは帯をするかしないか、くらい。なんか、寒い地方に来たんだなあって思う。
夕食は、軍鶏鍋。軍鶏鍋は正直ちんまりしたもので、見た目がっかりだったのだけれど、軍鶏うまい。軍鶏自体は肉が固めで、噛むほどに味わい深い。肉そのものよりも出汁として良いのか、スープが絶品。なんだかくせになりそうな味だ。
軍鶏以外の料理もすごかった。私のすきな、刺身・ウニ・アユ・エビが勢揃い。 そしてむしろ山菜が美味い。蕗の漬物！
2食付で8000円。宿泊客も少なく、ゆったり。朝食もしっかりいただく。満足。
奥久慈茶を買いに
玉屋をあとにして、奥久慈茶を買いにドライヴ。太平洋側では、日本最北のお茶。こんなところにあるのかしらん、と車を走らせると、いきなりに茶畑が始まる。
茶の里公園は、生産者ごとに茶葉が並んでいて困った。違いがわからない・・・。適当に良さそうな茶葉を選んで購入。
八溝山へ行く
軍鶏も食べた、茶も買った。さてどうする？というので、ここまできたからには、「八溝五水」でしょう、と山を登り始める。
しかし予定してた八溝山への道は「通行止め」。あらん冬季閉鎖？「2kmほど先の道をご利用ください」とのこと。じゃ、そっち行くか、というのが大きな間違いだった。八溝山はこちらという案内看板も、ばっちりあったのだけれども・・・・
まず、真ん中の線が消える。（イコール道幅狭い）
次に、残雪が見え始める。（イコール凍結）
そして、「路肩弱し」の看板！
ヘアピンの傾斜きつすぎ！腹擦りそう！怖い〜！怖いけど、引き返せない！
交互通行なんかできないので、対向車が来ないことをひたすら祈る。SVXの4駆性能と、買い換えたばかりのスタッドレスじゃなければ、事故ってたかもしれない。
なんとか、山頂近くの駐車場まで行く。茨城県最高峰から見る景色は、山麓の雪山も美しく、空気が澄んで痛いほど。ほんとうは、山頂の八溝嶺神社や日輪寺まで行きたかったが、冬季閉鎖しているから来るんだったら事前連絡しろという寺の看板が出ていて、怖いので中止。
駐車場からすぐ近くに「八溝五水」のひとつ、白毛水があったのでパチリ。なにがなんだかわかりませんが、竹筒からは、ぽたりぽたりと凍結もせず、名水が垂れておりました。
帰りは下り。怖いので別の道。
福島県・栃木県側を走る登ってきた道の反対側の道は、比較的ゆるやかな道で安堵。しかし凍結は変わらず。砂袋がいたるところにおいてあるし、もちろん撒いてあるところもある。
ひぃひぃの気持ちで下山。下りと登りの道が逆だったら、明日の新聞に載ってたかもという恐ろしさだった。
後日、最初に登る予定だった道を調べてみたら、「通行止め」どころか、道すら完成していない道路でびっくり。
再び、軍鶏を食べに行く
冬山ドライヴですっかり疲れたので、大子町に戻ってきて、休憩。昨日食べた軍鶏の味が忘れられず、また軍鶏の店へ。しかし満車。がっかり。
しかし軍鶏が食べたい。再び玉屋旅館へ。そしたら、とんでもない混雑っぷり。玄関に居並ぶ靴・靴・靴。大人気。予約もしていないので、駄目かなあと思ったけれど、なんとか案内してもらうことができた。
うわさの軍鶏弁当は、軍鶏たっぷりタレたっぷりでうまかった。
