夕暮れ時

「がんばれ　明日はいいことあるよ　あるよ」
そういう声をかけあって別れるおばちゃんたち
に、励まされる私
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2003年08月29日(金)

あれとこれとそれと

「あれほどに望んだのに手に入れた瞬間からいらなくなっていくもの」と「全く必要と感じていなかったけれども一度手に入れたら絶対に手放せないもの」の、両方が欲しいと思っている
そうしていつだって手の中に残るのは後者だ（あたりまえ）
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2003年08月27日(水)

サイドウィンドウに映る顔とその向こう

髪の分け目を左右逆にしただけで、違う私になってしまった。
道路と平行して走る線路には、光が連なって逆方向に向かっていく。

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2003年08月24日(日)

そんなこと

もう忘れちゃった

























忘れちゃったよ？
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2003年08月23日(土)

それでも私を好きだと言わせるくらい

私は魅力的でありたいよ
それがあなたにしか効かない魅力でいいから
あなたの理性や過去を吹き飛ばして狂わせるほどに
私は残酷でありたいよ
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2003年08月22日(金)

ＮＹ大停電

灯りをすべて消すことができれば
この大都会の中心でも星空を見ることができる
そんな映画のセリフを思い出した

それは悲惨なことだったかもしれないけど
同時に夢のようなことだとも思った
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2003年08月18日(月)

おいでよ

湿度が高い雨の日は本の匂いまでしっとりする。書架整理に没頭すると一種の恍惚のようなものに支配されて、それはもしかしたら無心というやつかもしれないと思った。書架の間から何者か現れて私の髪に触れる。そのやさしさのようなものを感じて振り返っても、もう誰も居ない。
時間が正午であることを確認して、私は数秒だけ黙祷をささげた。
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2003年08月15日(金)

糸

私は絶対に諦めないから
あなたも諦めないで
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2003年08月13日(水)

月齢　12.275

夜のハイウェイを走るときの光の連なりや
仕事帰りに見たコンクリートジャングルの向こうの花火
それから台風のあとに満ちてゆく月の美しさ
私の生活の風景にあなたがいるいとしさを選び取っていく
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2003年08月10日(日)

とてもよく似ているけれどまったく違う物体

その子にとてもよく似ているけれど全く違う物体を殺す夢を見た。暴れないように手と足を縛り、その物体だけに効くという毒薬をゆっくりとゆっくりと飲ませていく。片手でその子を支え、片手で毒薬を飲ませて。その子がそれを飲んで、そっと目を閉じて、まるで板みたいに体が薄くなっって、そうして私はその体を抱きしめて泣いた。「ごめんね」と言って泣いた。
ひさしぶりに、なんの眠気もなく目が覚めた。
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2003年08月09日(土)

一寸先は闇

１階ロビーから吹き抜けの１７階の空を見上げているとくらくらする。足元から揺れて世界が回ってしまうような錯覚。この現実は不確かな認識でしか成り立ってない。だから時々釘を刺すように確かめる。釘を刺していないと失ってしまう。
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2003年08月06日(水)

楽しくて楽しくて

なにが倖せというんだったか忘れた
でもこれはまだ倖せにはほど遠い
でもこれも倖せって言うのかも知れない
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2003年08月04日(月)

Hello, my friend.

もう私があなたのためにできることは
私が倖せになることしかない
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2003年08月02日(土)

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