変わらない日常がまた過ぎていく

前庭に行くと思いのほか多い人出に驚く
桜は満開でそれが人々を引き寄せているのだと思った

「クローンで増えていったソメイヨシノはどんなに咲き誇っても実を結ばない」
そういう哀愁さえ
今は美しいと思った
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2004年03月29日(月)

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2004年03月28日(日)

背中から羽根が生えてきた

あなたのいない生活なんて考えられないと思っていたけれど
そういえばそんな生活を
もう何年もしてきたのだった

今も心の中にあなたの居場所は変わらずにあるけれども
わたしはこれからもあなたのいない生活を送っていくことにするよ
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2004年03月25日(木)

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2004年03月15日(月)

安息の地

ばたばたして、疲労困憊して帰ってきた私を
甘いチョコが迎える
そうだ今日はホワイト・デーだった　そんなことはすっかり忘れていた
嬉しくて愛しい気持ちに溢れる
やはりこちら側が今の私が築き上げた安息の地なのだと思う

たぶんあの顔が私にとって最期だろう　そう思いながら病室のドアを閉めた
たしかにあそこはあの世への入口だった
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2004年03月14日(日)

おばあちゃん子でした。ほんとに。

もうそろそろ危ないから、と電話がかかってきた時に
ちゃんと電話をとれて良かったと思った
いつも留守電まかせにしていたから。

明日から週末、一度愛媛に帰ります
親はまだ帰らなくていいと言ったし　もしかしたら２回帰ることになるかもしれないけれど
それでも帰った方がいいと後押ししてくれるひとがいるから
私は顔を　見ておかねばいけない
見せておきたい
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2004年03月11日(木)

ピアノの下

７歳からピアノを始めて、９歳の誕生日に中古のグランドピアノを買って貰った。
その時からピアノの下は私の秘密基地になり、古典全集を壁のように積みライトを持ち込み、本を読んだりお菓子を隠したりした。壁にしたＡ４の分厚い古典全集を古事記からひもとき、現代語訳だったのが幸いして読破するに到るまで、そう時間はかからなかった。

今、ようやっとパンセを読みながら、そんな自分の日本人らしさの形成を考えてみる。
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2004年03月09日(火)

履歴書を書く

契約更新のために書く履歴書には、一字一句曇りもないくらいに真実が求められている気がする。
以前の就職活動のような誇張と思える表現や過大と感じるような自己評価はいらないけれども。

もうすぐ１年が経つ。
遠く高い理想までの、ほんとうに地道な一歩を、今一度私は踏み出す。
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2004年03月07日(日)

言葉を率直に言うことが誠意だと思っていた

気づいていないことが多すぎる。それなのに気づいて欲しいなんて無理な話なのかもしれない。
ましてや気づかせるなんて、おこがましいのかも知れない。

「だからこそ言ってる」
そんな言葉さえ空しい。言葉はなんて無力なんだろう。
そうしてそれは、私の存在があなたにとって大したものではないせいだってわかる。どんなに言葉を重ねても、私では駄目だと、あなたが突き放している。
もう、沈黙するしかない。
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2004年03月02日(火)

声の聴こえる方へ

まだ大きな流れをつかむことができない
わたしにはその流れを呼び寄せるほどの力もない
だからじっと待っていよう
路傍の石にも気づくことはある
しかし気づかないときには空の変化にさえ気づかない
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2004年03月01日(月)

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