くまのぬいぐるみとシングルベッド

１６歳のバースディに友達から貰ったくまは３０センチ大で
とても抱き心地がよいからその後長く私の抱きまくらとしていつも傍らにいた
でもあなたは
ひとりで眠っている私の腕からくまをとりあげて
隣で一緒に眠ってくれるから　私たちはくっついて眠って
しばらくくまはピアノの上にいる
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2004年08月25日(水)

新盆

玄関先で送り火が出来るような処に住んでいないので
ささやかながら香を手向ける

祖母は祖父が死んでから事あるごとに線香を出していた
母は線香が嫌いだったけれど　盆くらいはちゃんとやっていることだろう
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2004年08月16日(月)

クールダウン

久しぶりの雨で火照った体を冷やす
この雨から秋になるとラジオがいう
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2004年08月15日(日)

そのタワーを目指して山を登った

他人の言葉に触発されて、数行書き始めたくなるけど
でもそれだけ

そこからの起承転結のようなものは何も思い浮かばない
伝えたいのは感情じゃなくてこの情景のようなものらしい
映像ともまた違う気がする

高圧線が川沿いに続いていてその先にもまだまだ続いていて
私の田舎のあの山の上にまで繋がってるのが　不思議で不思議でたまらないだけ
鉄塔は手を広げて並んでいるみたいだ

http://www.asahi-net.or.jp/~js4m-isgi/tettou/t_menu_fl.htm
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2004年08月12日(木)

今年の花火は

プール上がりに見た　利根川を挟んで向こう、手賀沼の花火を遠くから上がるのを見た

こんなふうに　こんなに離れて見られるのは関東平野ならではだよね
私がここにいるということ
偶然にしては来るべくして来たような　必然にしては嘘臭いような事実
髪から水滴が零れていくのをタオルで拭く
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2004年08月08日(日)

夕焼け小焼け

今住んでいるところはちょうど坂の中腹に在って
駅の高台から降りていく途中には
利根川まで下っていく丘陵を見渡すことができる
抜け道に使っている路地の角では夕化粧が咲いていて
この花の濃厚な香りとそれにまつわる思い出を少し苦み潰して歩く
まあそれもどうでもよくなりながら階段を降りる頃には
夕飯の献立とかも決まりかけている
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2004年08月04日(水)

プールと月夜

プールから上がると満月だった。
いや少し欠けているだろうか？
目を凝らして見つめても輪郭がぼやけてしまう視力を少しだけ恨む。
星が見えないほど明るくて
月影が出来るほど明るくて
まるで全てをさらけ出しているようで妙に私は恥ずかしい。
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2004年08月01日(日)

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