2002.8.28 .... 21th DAY
　
　「にわか豪雨と天気雨」
　「」
　
ほんとは朝８時からやっているという井の岬ホテルの温泉に入りたかったのだけれど、ピンポンパンポン♪という音から流れてきた地域放送は「朝９時から断水になります」
　
灘公園のトイレにも、おじさんがご丁寧に断水の張り紙をしていく。お風呂入れないじゃない(･_･、　これはもう今日中に中村市に行くしかない。
　
やっぱり今日も雨の中、うだうだしながら歩く。なんかもうびしょぬれ。荷物もしっかりゴミ袋に入っているけれど、寝袋も湿ってきている感じ。
途中、ちょっと迷う。でも素直に引き返した。ちゃんと戻れた。
　
なんとか中村市入り。中村市は高知〜足摺の間で一番大きな街。あんまり期待していなかったんだけど、その割には大きな店がたくさんあって安心。薬も調達。
　
地図に載ってた国民年金健康保養センター・サンリバー四万十（四万十温泉）に行くと、宿泊者以外の入浴は１８時からとのこと。あらら。あと１時間以上ある。でもすることもないのでフロントでずっと待たせてもらった。待っている間に手紙を書いた。たくさん書いた。サンリバーに泊ろうかとも考えたんだけどさすがに年金手帳は持ち歩いてなくて、断念。
　
やっと入ったお風呂は一番風呂。人も少ない　後から来たおばさんと話しながら入った。つくづく「歩いてなんてえらいねえ」と言われる。えらい、というのは「偉い」という意味じゃないのはよくわかってる。「大変ですね」「よくそんな大変なことをしようと思ったねえ」そういう感じ。
　
それでも、いやいやおばさんみたいに普通に働いて普通に子供育てて、普通に毎日をこなすことのほうが大変なんですよ、と思ってしまう。
　
サンリバー四万十では中村市の情報をたくさん仕入れることができた。中村市は観光情報生活情報をパンフにしてて親切。高知県ではめずらしいくらいのコインランドリーの場所もわかった。お風呂から出るともう暗い。でも歩いてランドリーに行く。寝袋を乾燥させなきゃ。
　
大型のランドリーで助かった。でもランドリーが終わる頃にはもう、夜中１１時。妹がメールをくれた。台風１５号が近づいているらしい。どおりですごく風が強い。さて。何処でテントしようか？　夜中に歩いているおへんろさんって怪しい。自分でアヤシイと思うんだから周りから見るともっとアヤシイだろう。
　
そんなところを車を止めてお兄さんが声をかけてきてくれた。
「こんばんわ」「コンバンワ」
「テントを張れるところを探してる」というと近くの公園を教えてくれた。お兄さんも歩き遍路をしたことがあるらしい。あぁ、なんか状況を理解してくれるのって嬉しい。
　
中村市は公園があちこちある。教えてもらった公園はトイレもあるし、ビジネスホテルの裏だし、駅にも近くて比較的大丈夫そう。でもテントのペグが立てにくくてすごく大変だった。なんか硬くて全然刺さらないの。一本私が足をひっかけて曲げてしまったし(>_<)　雨が降らないうちにフライシートだけでも防水スプレーをしておく。
台風が近づいてる。
　
　（サンリバー四万十４００円）　中村市内駅前公園　テント泊