2002.8.30 .... 23th DAY
　
　「台風の足摺岬」
　「太平洋は凪から大嵐まで全部見たな（−−）」
　
大岐観光センターは売れてなさそうな喫茶店だ。喫茶ビーチ。ところが目覚めてみるともう開店している。モーニングらしい。おやぢがいっぱいいてびびった。さっさと片づけないと。
　
昨日ナイと思ったトイレは、鍵がかかっていただけだった。ちゃんと建物にトイレがあって利用させてもらった。跡形もなくきれいに掃除して出発。
　
大岐観光センターからは実は砂浜の遍路道がある。「干汐のときは浜を通る近道　満汐のときは岡廻りの道を」と古いへんろ石にも書いてある。晴天つづきのときは川が干上がって、靴を脱いで渡るのだそうだ。楽しみにしてたけど、もちろん海の中。国道を歩いた。
　
小さな漁村はあるけど、ほんとうに何もない。崖と道と海が続く。窪津というところで「大漁屋」というお店を見つける。ここで食べておかないとマズイ。お昼ごはんを買って食べる。うまい。ここでトイレに行っておかないとまずい。漁港のトイレを借りる。
　
予想は大当たりで窪津から足摺先端までなんにもなかった。蟹がわさわさいるだけだった。車一台しか通れない道を、えんえんと岬の先まで歩き続ける。ほんとうに、岬についてぱっと駐車場が開けるのだ。ＵＣＣのミルクコーヒーを店先でおばあちゃんに呼び止められてお接待していただいた。自販機もないようなところだ。すごい嬉しかった。
　
金剛福寺では、歩きへんろのアンケートを納経所のひとに頼まれた。快く引受けるととオロナミンＣをお接待していただいた。
　
日帰り入浴ができるという足摺テルメを納経所のひとに教えてもらって早速でかける。ここの国民宿舎は妹もオススメと聞いていた。行ってびっくり近代的な建物。お風呂に入りたいというとお風呂の値段で温水プールにも入れるという。温泉といっても２３度の冷泉で、プールもその温泉を使っているのだそうだ。
　
やっと水着の出番！　もうまったりプールに入り温泉にも入った。なんだか気分はブルジョアだ。休憩所も広い。閉館ぎりぎりまで居座る。台風は今夜が暴風域。先に進むにもアテがない。
　
今日はテルメ前の公園でこっそりテントを張る。
　
　（足摺テルメ７００円）　足摺テルメ前公園　テント泊