2002.8.31 .... 24th DAY
　
　「雨！」
　「いたいいたいいたいっ」
　
公園は９時から営業。管理の人が来てしまうので朝６時には撤収。でも雨。トイレに荷物を非難させてからゆっくりと片づける。広いトイレ。どうせならここにテントすればよかったね、なんて思いついてしまう。
　
足摺の先端から、土佐清水市の中心までもかなり遠い。オレンジの海百合がたくさん咲いている。上から泡が降ってくる。なんだろう？と連れに聞くと潮だまりの泡だという。よほど風が強いのだ。波が崖を駆け上がるようにいく。波というより浪だ。
　
細い道の途中にあった公衆トイレはクモの巣が張り巡らされていた。もちろんトイレットペーパーなんてナイ。自前で用意。トイレットペーパー持っててよかった〜、とここでも思う。その上「野宿しないでください」の張り紙。この前後１０キロほど何もないところでやっとみつけたトイレで、野宿するなってのはキツイなぁ。過去によほどひどい野宿者がいたに違いない。
　
それよりそろそろキャリーがまずい。タイヤが完全にノされてしまい、ちょっと歩いただけではずれてしまう。実は高知市でタイヤの隙間に、ゴム製の接着剤を詰めて応急処置をしていたのだけれど、それももうはずれてきている。土佐清水市の唯一のホームセンターに行ってみたけど、代用品になりそうなのがない。仕方ないのでそのまま続行。
　
雨が強い。強いというか痛い。ポンチョなんて着ても着なくても意味がない感じになってきている。それでも寝袋だけは死守。絶対濡らすわけにはいかない。なんとか道の駅かじきの里にたどりつく。しかしこのかじきの里、風除けになるようなところがない、だだっぴろい駐車場。のろまな台風１５号はまだ居座っている。どうする〜？
　
えーとー、トイレなんてどうかな？　幸いここのトイレは無意味にバカ広いし、みんなのトイレなんて２つもある。朝、足摺テルメで思いついたことをためらいなく採用。
　
そういうわけで誰も来ない台風の夜なのをいいことにみんなのトイレを１つ独占し、宿にさせていただきました。みんなのトイレって呼び出しボタンが３つもあって、押しそうで怖い。センサーライトはセンサーを隠すと反応しなくなったので暗い中を寝ることもできました。ていうか、夜中もほんとにスゴイ雨と風で！　テントなんて張らなくてよかった・・・・。
　
　（お風呂なし）　道の駅かじきの里　トイレ泊