2002.9.11 .... 35th DAY
　
　「スゴイ水。井戸？溢れてる」
　「どばどば」
　
今日は１１号をひたすら６５・三角寺をめざす。
国道が排気ガスでツライ。平行した旧道が助かる。てくてく。町並も穏やかでいい。ひさしぶりに歩くので、汗がだらだら。５９・国分寺でお接待していただいたタオルが役に立つ。
　
途中、おばあちゃんにみかんとお煎餅をいただいた。私たちが歩いているのをみて、娘さんに車で追っかけてもらい、私たちに渡してくれた。さらにしばらく行くとおばあちゃんに声をかけられた、「ちょっと待ってて」と言い残して家まで飛んで帰り、缶ジュースを持って飛び出してきて渡してくれた。嬉しくて涙がでそうだ。よく冷えていた。
　
新居浜をすぎると土居町。小さな街だけどおだやか。ＰＨＳのアンテナも入る。途中で井戸を見つけた。おばあちゃんが米を洗っていて、おばさんと話している。こういう光景、もうないかと思っていた。水がきれいで、有り余ってる。水不足の松山に分けてやりたいくらいだ。
　
それを眺めつつさらに歩くと、また井戸がある。誰も使ってなかったので、顔を洗わせていただいた。冷たい。きもちいい。タオルも濡らして首周りを拭く。いいな、こういう水が大量にあるところ。
　
　
三角寺までの中継地点。別格１２番延命寺。小さなお寺だからテントどうしようかな、と思ったら公園があった。休憩所にはすでに先客のおへんろさんが陣取っている。
　
隣にテントを張らせていただいた。公園の前には小さな商店があったので、コロッケや牛乳やら夕食を調達。余ったダンボールをいただいて、グランドシートにした。弘法大師が植えたとかいう大きな松の木はすでに枯れて、残骸が飾ってあるだけだったけど、時の流れを肌で感じるようなすごい大きさ。
　
　
　（お風呂ナシ）　番外１２番・延命寺前公園　テント泊