2002.9.16 .... 40th DAY
　
　「電話してみた？」
　「うん」
　
さらに怒濤の香川県。
７７番が終わると７８，７９，と順調。
お風呂を探しながら歩くんだけれど、どうもナイ。銭湯もナイ。
ようやく見つけた城山温泉は山の上。
うーん。どうする？登る？
　
まだ昼過ぎ。
前もって電話するのは嫌いなんだけれど、これまでのタイミングの良さから言っても、登ってみて「閉館」とか「定休日」とか「１９時〜」とかイヤなので、そしてなんとなく嫌な予感がして電話してみる。
「えと、そちらは今日営業してますか？」
「してますよ」
「あの、今も？」
「ええ、営業しております」
「ちなみにおいくらになりますか？」
「１５時までは１５００円で、それ以降は５００円になります」
「？　えっ？そんなに違うんですか」
「１５時までは観劇料が含まれますので」
なんじゃそら。山登って２時間も待って金払って観劇する余裕はないよぉ。
　
そんなわけでお風呂ナシ（・＿・、
とりあえず８０番まで歩く。
　
‡
　
ところで８１と８２はちょっと高めの山の上にある。山登りはいいのだが、攻略法がムズカシイ。順当な道で行くなら８０番からへんろころがしの山道を上がり、かなり登ったところで分かれ道。左に４キロ８１番、右に３キロ８２番。
　
ようするに三角形の頂点に位置する寺を、かならず中心点を通っていかねばならないって道のり。しかもこれがまた、どう考えてもキツイ山道。登って降りてゆうに一日はかかる。山の上には店なんかないのでテントを張るのは危険だし、それよりキャリーは運べそうにない。
　
８０番に預けて８１・８２をお参りしてまた８０に戻ってくることになりそうなのだが、この８０番、なんだか荷物が盗まれそうな危険な匂い。これは直感というか予感なんだけど、当たる。ようするに８０番に荷物を置くのが不安なのだ。
　
なんか他の道はないかと、いったん国道まで出て本屋に入り、道路地図を探す。８０番から遍路ころがしを通って８１→８２の方法が一つ。８２の麓まで行って、８２→８１でまた麓に戻る方法が一つ。困。
　
お風呂もついでに探したのだけれどナイ。あるんだけど遠すぎる。どうする？というわけで宿探し。旅行雑誌と遍路本とタウンページをひっくりかえす。もちろん安いところ。調べてみると夜１０時から４５００円。
　
そういうわけで、山登りの虫除けを買い、１０時までマクドで時間を潰して、宿まで。１０時前だけどチェックインさせていただいた。古いけれど、アメニティも普通に揃ってる。しかも４５００円なのに４０００円にお接待していただいた。なんというか、私の人生で一番安い宿になりました。カラダも洗えて温かい布団で寝られた　明日は早起きして山登りだ！
　
　
　（宿のお風呂）　ホテル白嶺　４０００円（二人分）