大阪は、正直苦手だったりする 　 　今回も思わぬ不意打ち多し。 　たとえば、エスカレーターの並びが逆、なんてことは気にしない。イントネーションが逆とか、方言の強烈さも、ひとが言うほど気にしていない。

でも、改札からちょっと見当たらないくらい離れた地下鉄の切符売場や、お金を入れないと金額が表示されない券売機や、出口だと思ったら近鉄への乗り換えだったりするのにうろたえたり、地下鉄の周辺地図は北が上じゃない、ってことが、私にはものすごく致命的だったりする。 　そうなると、くもりだと思ってたのに雨になっちゃう天候や、駅まで500mと書いてあったのに歩いても歩いても見つからない大阪城北詰駅とか（それはさながら心中の死に場所を探して彷徨う天網島のよう！）、長くても3時間で終わると思ってたら4時間半もかかった公演時間とか、確認したのにホテルに忘れ物をするといった、もう大阪とは全く関係ない事柄まで、なんだか大阪のせいになるから困ったものだ。 　公演時間が長引いたせいでバスで空港まで行くことができず、タクシーを拾う。初乗り250円という、（タクシーの運ちゃん曰く）大阪に３台しかない格安タクシーを引き当てて、高速に乗る。それでも5000円ほどかかって伊丹まで。伊丹空港は連れが初だったから、もっとゆっくりしていたかったけれど、残念かな、また次回。

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