手袋が戻ってくる
最終日。昨日よろよろしつつもパンを買っておいてよかったーと思いながら朝食。荷物をまとめる。9時ごろバスの事務所に電話を入れると、見つかったから取りに来るといいと教えてもらった。昨日と同じおじさんで、とても嬉しそうに教えてくれたのが嬉しかった。ありがとうございます、お伺いします、といって電話を切る。
ホテルの人にも、手袋見つかりました、と知らせると、良かったねえと安心した顔をする。チェックアウトで鍵を返す。またどうぞ、と声をかけられる。ええまたぜひ、と声をかけてホテルを出る。うん、これから鎌倉はかならずこのホテルにしよう、つぎは高い部屋でもいいかもしれない。
荷物は駅のロッカーに預けて、バスの事務所まで。若宮大路沿いにあって、すぐにわかった。窓口まで行って手袋は戻ってきたけれど、電話のおじさんには会えなかった。窓口のお姉さんは電話のおじさんとうってかわってぶっきらぼうで、とても感じが悪くて、この人にどうしても「ありがとうございました」と言いたくなくなってしまった私は、「電話の方にとても感じのよい対応をしていただきましたので、ありがとうございましたとお伝えください」と言って事務所をでた。
サービス業をしていると、よくわかることがある。それは、不満を言う客は凄く多くて、いかにそれをサービス側に伝えるかと苦労してくれるけれど、良いことを良いと言ってくれる人はほとんどいないということ。良いと感じてくれたとしても、むしろ良くて当たり前くらいに感じていて、それを「良かったですよ」とサービス側に伝える苦労をしてくれる人はほんとうにごくわずかだということ。
だから私は、良いと思ったことは良いと伝えていきたいな、と思う。
鎌倉買い物
最終日は予報どおり、雨。朝からしとしとと降っている。月曜の平日なので店も空いててゆっくり見られた。ずっと歩くばっかりだったのでゆっくり店を観て回る。帆布好きの私としては、鎌倉帆布巾のリュックを買おうかと散々悩んだのだけれども2万超だったので挫折。
ランチには、3回目のミルクホールで、ハヤシライスのランチセットとチーズケーキを注文。らくがきノートにだらだらとひとり旅の感想を記入してみた。こういう落書き帳って最近とんとお目にかからないけど、私は書くのも読むのも好きだなあと思う。
戦利品は以下。
- 鎌倉ソーセージ（でも買ってみたら群馬県製造だった）
- 「拭う」の手拭（大仏柄がかわいい）
- 箸（オノオレカンバの箸を見つけて衝動買い）
- ぺティナイフ（研ぎを終えて包丁を受け取る。前から考えいたぺティナイフを購入。こちらにも正宗の刻印があり嬉しい）
- 鯨模様の小皿（ミルクホールの骨董売り場で購入）
予定外だったオノオレカンバの箸を購入してしまったのでお金が全然無くなり、銀行でおろす。案外と予定が早く終わってしまったなあと思ったけれども、夕方に帰ったらまた通勤ラッシュにかち合ってしまう、と思い、2時過ぎに鎌倉駅を出た。
帰りはグリーン車に乗らなくても、東京駅までずっと座れた。段葛の桜の満開が観られなかったのが心残りだけれども、他のところでは綺麗な桜がたっぷり見られたので満足。思いのほか撮った写真の枚数が多くて、メディアに入りきらず、途中で何枚も削除しながら撮るしかなかったのが計算外だった。もう少し解像度を下げててもよかったかなー。曇りばっかりだけど雨に降られなくて良かったな。そんなことをしみじみ考えている間に家についた。
春休み終わり。ひとり旅も終わり。